自然のしくみをいかす家庭菜園『パーマカルチャー菜園入門』 書名 自然のしくみをいかす家庭菜園 パーマカルチャー菜園入門発行 2010年8月1日監修 設楽清和(NPO法人パーマカルチャーセンター・ジャパン代表)栽培アドバイザー 笠原秀樹(自然農園レインボーファミリー代表)発行所 JAグループ 社団法人家の光協会仕様 A5サイズ 160ページ企画制作 トランローグ有限会社価格 本体1500円+税 パーマカルチャーとは、パーマネント・アグリカルチャー(永続的農法)とパーマネント・カルチャー(永続的な暮らし)の複合語です。またこれは、1978年にオーストラリアのビル・モリソンらによって提唱された「化石燃料に多くを依存する暮らしを改め、太陽の恵を十分に活用して環境にやさしい循環型の社会を築く」という思想です。本書では、その思想を家庭菜園にも取り入れ、農薬や化学肥料に頼らず、自宅の庭で実践できる21の自然農法のアイデアを紹介しています。「スパイラル菜園」はもとより使いやすい「スクエア菜園」、「コンパニオンプランツによるギルド」から「コンポストトイレ」、「種採り」まで解説しています。パーマカルチャーの教科書的な内容です。また本書では、パーマカルチャーの起源が100年前の日本にあったことを紹介しています。1909年に来日したアメリカの農学者F.H.キングは、日本・朝鮮・中国で4000年に亘って永続的に続けられてきた、自然のしくみを生かした有機農法の知恵を「パーマネント・アグリカルチャー」と表して、当時から資源収奪的なアメリカの農のあり方に対して警鐘を鳴らしていました。本書の企画制作を担当したトランローグは、かねてより「次の暮らしをデザインする」をスローガンに、家や庭について様々な提案を行ってきました。本書の中でも、「庭を中心に家屋まで利用して、家中のあらゆる場所を食べられる森に変える」をテーマに編集しています。週末田舎暮らしを楽しみたい方には「土間のあるサンルーム」と「日陰側のクールテラス」の2つのアイデアがおすすめです。この2つのパッシブ・ソーラー空間があれば、自給的エコ生活を何倍も楽しむことができます。 Amazonで見る その他の記事を読む 前の投稿過去の記事一覧 次の投稿自然と生きる『パーマカルチャー菜園入門 第10版』改訂増刷のお知らせ